【脳の仕組み~入力(=インプット)と出力(=アウトプット)について】

人間には、情報を入力(=インプット)するところと、出力(=アウトプット)するところがあります。

「脳を活かす仕事術 著者:茂木健一郎」  によりますと、脳の「感覚系」という、見る・聞く・感じるなどの五感を通して情報を受けとったときに、その処理や認知を行う領域で、情報を入力(=インプット)します。

つまり、入力(=インプット)とは、「理解すること」です。

これに対して、出力(=アウトプット)するのは、「運動系」という、実際に手足や口などを動かすことを司る領域でおこなわれます。

つまり、出力(=アウトプット)とは、「実践する」ことです。

しかし、それらは、直接、回路がつながっていないとのことです。

情報をインプットする

例)
絵や作品を見る。
音楽を聴く。

情報を出力する

(例)
絵を書く。
企画書にまとめる。
考えを紙に書く。
作詞作曲する。

回路が直接つながっていないため、たとえば、どんなに素晴らしい芸術を鑑賞(=インプット)しても、そのままを再現できません。

入力(=インプット)と出力(=アウトプット)のズレは、実際に出力(=アウトプット)してみないと、「どこがどのようにズレがあるのか」わからないのです。

ズレを矯正するには、自分の作品を再び入力(=インプット)し、ズレを確認し、出力(=アウトプット)します。

それをまた、入力(=インプット)し、確認し、出力(=アウトプット)する・・・というサイクルを繰り返していくのです。

同じように描けるようになるには、相当な出力(=アウトプット)、つまり、反復練習がいります。

そして、大事なことは、インプットとアウトプットのバランスをとることです。

 
undefined
インプットは多いが、アウトプットが少ない

 
undefined
 = 納得のいくものが作れない

 
undefined
アウトプットは多いが、インプットが少ない

 
undefined
 = たいしたことのない物ができあがる

入力(=インプット)と出力(=アウトプット)をバランスよくするには、良いものにたくさん触れて、それと同じ分量だけ自分でも表現してみることです。

そうやって、インプットとアウトプットのサイクルを多く回していくことが、よりよいものを作るコツなのだそうです。